愛犬殺した男、懲役刑の可能性 肋骨9本折り、内臓に損傷与える

【8日付ニューヨークポスト】マンハッタン区高位裁判所はこのほど、同区に住む元恋人の愛犬を殺害した疑いが持たれている男に最大で懲役4年の判決が下される可能性があることを明らかにした。
 起訴状によれば、アンソニー・パスター被告(46)は元恋人ターリー・ラッスルさんの愛犬スヌーピー(プードル)の肋骨を9本折り、腎臓や肝臓に損傷を負わせ殺害したとされる。パスター被告は昨年8月4日に発生した同事件について、「外出先の公園で知らぬ間にけがをしていた」と主張しており、担当のジェラルド・レフコート弁護士は「スヌーピーは当時、木につながれていたため、通行人に襲われた可能性がある」と弁明した。検察側はこれに対し、スヌーピーの体から見つかったあざは「パスター被告による日常的な暴行の証拠だ」との見方を示し、死因はそれらのけがによるものと推測している。
 ラッスルさんは裁判で「気が付いたらスヌーピーの体は動かず、既に冷たかった」と証言しており、彼女の子どもたちもスヌーピーになついていたことから、検察官は「愛犬を殺害する動機がない」とし、パスター被告1人による犯行だったとみている。
 同被告の元婚約者の愛犬が似たような状況で死ぬ事件が2013年にも起きている。

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