スクランブル交差点増加へ 歩車分離式信号機の導入を検討

 【8日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市議会は、市の交差点で歩行者と車両の通行を完全に分離する歩車分離式信号機の市内全域での導入を検討している。一般的な交差点では、歩行者と車両が交互に通行するよう信号機が制御されているが、スクランブル交差点またはバーンズダンスと呼ばれる交差点では、歩行者が通行する際は全方向の車両を停止させ、歩行者はどの方向へも渡ることができる。
 このシステムは、英国ロンドンやカリフォルニア州ロサンゼルス市、ワシントンDCなどでより一般的に採用されており、市もマンハッタン区ユニオンスクエア周辺など一部の場所で採用している。
 スクランブル交差点は、右左折する車両に歩行者が巻き込まれることもないため、歩行者の徹底した安全が確保できる。また対角に移動する場合も道路を2回渡る必要がなく、早く目的地に着くことができる。
 非営利団体トランスポーテーションオルタナティブスは、「市は北米全都市の中で最も歩行者数が多い」として、同システムの採用を支持している。市議会は10日、市交通局(DOT)に歩車分離式信号機導入の実現性についての報告書を8月までに準備するよう求めた。

New York City Department of Transportation

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