【12日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区メトロポリタン(MET)美術館で1日開催されたメットガラに出席したセレブらが、トイレで喫煙する写真がソーシャルメディア上に出回り、ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)のメアリー・バセット局長が同美術館宛てに怒りの手紙を送付していたことが明らかになった。
写真を投稿したのはモデルのベラ・ハディッドやデザイナーのマーク・ジェイコブスなど。手紙の中で同局長は、「この華々しいイベントで何人ものセレブがファッションの一部として喫煙し、市の禁煙法を堂々と破ったことにわれわれはがく然とした」と述べ、2003年に施行開始した同法成立の経緯を説明した上で、公共の場での喫煙は違法であると重ねて強調。喫煙が関係する疾病で毎年1万2000人の市民が死亡していると指摘した。
また、「受動喫煙には許容できる安全レベルはない」とし、他の出席者に対して健康被害を与える恐れがあることや、さらには喫煙写真を見る子どもたちにも悪影響が及ぶと厳しく非難している。
手紙は「来年以降、もしMET側で市の禁煙法に従う準備がないのであれば、DOHは検査官をイベントに送る」との警告で締めくくっている。