【12日付WNYC】ニューヨーク市は12日、飲食店で持ち帰り用に使用する発泡スチロール容器の使用を禁止する条例を復活させた。
市は2015年7月、発泡スチロール容器の使用を禁止する条例を施行したが、リサイクル業者やプラスチック製造業者で構成する団体が反対、「発泡スチロールはリサイクル可能」と主張し市を提訴した。ニューヨーク州高位裁判所のマーガレット・チャン判事は、業界団体が実行可能なリサイクル計画を提示したためこれを認め、同条例を撤廃した。
それに対して市は、「発泡スチロールのリサイクルは経済的見地から不可能である」との報告書を発表。市議会は同日、持ち帰り用発泡スチロール容器を市が実施するリサイクル計画の対象品目に含む法案についての公聴会を開いた。
対象品目に含むとする法案を支持しているのは、レストラン団体および発泡スチロール製造業者大手ダートコンテイナー社。またプラスチック製造業者らは、「リサイクル計画実行のためのインフラ費用を負担する」と申し出ている。
復活した禁止条例は今年11月13日から施行される。違反者には6カ月の猶予期間を経た後、罰金が科される。