【14日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】レズビアンであることを公表しているニューヨーク市警察(NYPD)の警官が先月、巡査部長に昇格した。
アナ・アルボレダさん(31)は南米コロンビアで産まれ、クイーンズ区で育った。レズビアンであることを打ち明けたのは16歳のときで、敬虔なカトリック信者の母親は、受け入れなかった。「売春婦の方がまだましだとののしられた」と、当時を振り返るアルボレダさん。家から追い出され、友人宅にしばらく身を寄せた後、オハイオ州に移った。
その後市内に戻り、バーで働きながら大学を卒業。NYPDに入ったのが9年前だ。本来の自分でいることに違和感がなくなり、心の傷が癒えた現在は、母親との関係も完璧ではないが修復したという。母親は、NYPD本部での昇格式典にも参列した。ただし、アルボレダさんとパートナーとの写真に一緒に収まることは拒んだ。「私を受け入れるか否かは、母の問題」とし、アーボレダさんの中では解決済みだという。
アルボレダさんはNYPDの仲間たちを家族のように慕っている。「家族は血のつながりだけではない。良いときも悪いときも一緒。私はその中で成長し、いまも成長を続けている」と話した。