【17日付ニューズデイ】米運輸保安局(TSA)は17日、ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)のターミナル2および4で、手荷物検査の迅速化を図るための新たなシステムを導入したと発表した。
TSAの発表によると、両ターミナルの手荷物検査場に車輪付きスーツケースを載せるのに十分な大きさのトレイや、荷物を載せたトレイが自動でX線検査機まで到達する自動ローラーが導入された。各トレイには無線周波識別タグが埋め込まれ、X線検査機を通る際には、荷物内部の写真が撮影される。また不審な荷物は、自動的に別の検査地点へ送られる。
同システムの導入により短縮できる時間は明らかではないが、これまでのように、前に並ぶ人がX線検査機のベルトコンベヤーに荷物を載せるまで待つ必要はなく、カウンターで荷物をトレイに載せて、自動ローラーに送り出した人から順に先に進むことができる。空になったトレイは、ベルトコンベヤーで検査開始地点まで運ばれる。
同システムは、ニュージャージー州のニューアークリバティー国際空港(EWR)を含む全米の5空港で既に導入されている。現在、ターミナル2には2台、ターミナル4には4台設置されているが、数週間のうちにターミナル2と4それぞれに1台と10台が追加導入されるという。
JFKのジョン・バンベリー連邦保安局長は、「新しいシステムは安全の強化と旅行者の利便性を改善するものだ」と話している。