【18日付NBCニューヨーク】ニュージャージー州サマセット郡の学校で、最近子どもの間で広まっている「チョーキング(窒息)ゲーム」による死亡事故が発生していたことがこのほど明らかになった。
チョーキングゲームとは、ロープなどで首を締め一時的に低酸素状態に陥ることで陶酔感を味わう危険な遊び。同郡バーナードタウンシップ教育委員会のニック・マルカリアン委員長が保護者に宛て送った手紙の内容によると、約2カ月前、同ゲームによって地域の男児が死亡したという。男児の名前や年齢などは公開されていないが、手紙には主に9〜16歳くらいの子どもたちの間で流行していること、また動画サイトやSNS上で、同ゲームにより実際に子どもが窒息している様子を撮影した動画が出回っていることなどが記されていた。
同委員長は、危険なゲームが流行した原因の1つにインターネットが普及し、誰でも簡単にユーチューブなどの動画を閲覧できるようになったことを挙げ、「部屋にロープやベルトなどが落ちていたらチョーキングゲームを行っている可能性がある」と警告した。また、「子どもたちは、時に正しい判断を下すことができないため、どれほど危険なゲームに興じているのか理解していない可能性がある」とし、保護者に自宅での子どもたちの行動に注意するよう呼び掛けた。
米疾病予防管理センター(CDC)によると、1995年から2007年の間に82人の子どもが同ゲームにより死亡している。
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