ラマダンでもプロムは実施 ブルックリン区の名門高校

 【23日付ニューヨークポスト】ブルックリン区の名門、ブルックリンテクニカル高校は22日、イスラム教徒への配慮を求め日程変更を迫られたプロムを予定通り実施すると発表した。
 卒業生の多くがアイビーリーグに進学することで知られる同校では、4年生を対象としたプロムを6月3日に予定している。しかしこの日はイスラム教のラマダンの期間と重なっている。マダンはイスラム教の「聖なる月間」で、今年は27日から始まる。敬虔なイスラム教信者で健康な者は日中、食事や水を断ち、祈りを捧げたりコーランを読んだりして、神の恩恵に感謝する。そのため、プロムに参加できないイスラム教の生徒が出てくるという。
 生徒らはインターネットを通じ、日程変更を求める嘆願を実施。「日程を1週間半早めるだけでより多くの生徒が参加できるようになる。変更しなければ、本当にオープンなプロムとは言えない」と訴えた。これまでに240人の署名が集まっている。
 これに対し学校側は22日、嘆願を正式に受理しておらず認識もしていないとして、プロムも予定通り実施すると発表。ただし、イスラム教徒の生徒に配慮して食事の提供は日没の午後8時23分以降にするとしている。

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