【5月30日付ニューヨーク州発表】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は5月30日、1億5100万ドル(約168億円)を投入し、スタッテン島東岸部に多目的高架遊歩道を建設する計画を発表した。2012年に米東部を襲ったハリケーン・サンディで被害を受けた同島東岸部の復旧と、周辺地域から沿岸部へのアクセス向上が目的。
同計画では、大規模な暴風雨や沿岸の水害から地域を守るため、フォートワズワースからオークウッドビーチまでの7マイル(約11キロ)に海抜最高20フィート(約6メートル)の防波堤を建設する。また水鳥が生息するための湿地帯を造成し、散歩道や自転車専用道、海岸への連絡路なども建設する。遊歩道では、野外コンサートや自転車レース、マラソン大会などさまざまなイベントを催す予定。
州環境保全局は、地域のニーズに応えるため、地域密着型の設計に関する会合を今後数回にわたり開催する。会合に参加することで地域住民は、遊歩道設計の最終的なアイデアを提案したり、開発計画に参加したりすることが可能になる。
設計完了は2018年冬、工事完了は22年を予定している。