【5月30日付WNYC】ニューヨーク市は5月30日、マンハッタン区42丁目を「ジミー・ブレスリン・ウェー」と命名した。
ジミー・ブレスリンさんは50年以上にわたりニューヨーク・デイリー・ニュースで活躍した伝説的なコラムニスト。今年3月に88歳で亡くなった。「足でかせぐ記者」として知られ、ニューヨーカーが直面する問題を取り上げ、政治家を厳しく糾弾するなどして人気を博した。1986年にはエイズを発症したデイビッド・カマチョさんの苦悩を浮き彫りにした記事が評価され、ピュリツァー賞も受賞した。
プレートが掲げられた2番街角にはかつて、同紙の本社があった。家族や友人などが集まった記念式典で、ビル・デブラシオ市長は「個人的な面識はなかったが、彼は全てのニューヨーカーに、自らの行動に責任を取る大切さを教えてくれた」とたたえた。長男のジェームズさんも「父のエネルギーの源泉となった場所に名前が残ることはとてもうれしい」と感謝の意を表した。
今回の命名は暫定的で、正式決定には市議会の決議が必要となる。市長は承認が取れるよう、市議会に働きかけていく意向だ。