小山田さん和解金54万ドル NYPD追求できずと断念

 【5月31日付DNAインフォ】2013年2月にクイーンズ区で留学生の小山田亮さん=当時(24)=がニューヨーク市警察(NYPD)のパトカーにはねられ死亡した事故で、遺族が市を相手取り800万ドルの損害賠償を求めた訴訟の和解金が54万ドル(約5960万円)だったことが明らかになった。
 パトカーを運転していた警官は赤色灯をつけサイレンを鳴らしていたと証言していたが、監視カメラには無灯火で無音走行するパトカーが映っていた。時速64マイル(約100キロメートル)以上で走っていたことも判明している。遺族は、「裁判ではNYPDの責任を追求できないと痛感した」との声明を発表した。