【5月31日付ニューヨークポスト】NYPDはこのほど、ニューヨーク市内で治安の悪い地域の警察署内に現金自動預払機(ATM)を設置したと発表した。パトロールを強化する代わりに、ATMから現金を引き出す者を狙った強盗から住民を守るのがねらい。
ATMが設置されたのは、ブルックリン区イーストニューヨークの第73分署、イーストフラットブッシュの第67分署、ブラウンズビルの第2分署、マンハッタン区ワシントンハイツの第33分署、クイーンズ区アーバーンの第100分署の5カ所。最終的には、市内98カ所の警察署にATMを設置する計画だ。
警察署にATMを設置することで強盗を防止するだけでなく、ATMの利用者が警察署を訪れることで、地域住民と警察との間に交流が生まれることを期待している。設置については、「夜中でも利用できるので便利だ」と歓迎する声や、「警察署内にATMを設置するよりも、銀行や既存のATMのパトロールを増やしてほしい」といった声などさまざまだ。
一方で、第73分署のATMを利用するために署内で待っていた際に、警官から「署に用事がないのなら、出て行きなさい」と言われ恐怖を感じたという女性もいた。