【6日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市教育局(DOE)のカルメン・ファリーニャ局長は6日、市の公立学校での多様性を高めるための「ニューヨーク市公立校における多様な児童・生徒のための公平と卓越性」と題する計画を発表した。
DOEは、市の特徴である多様性を反映させた教育環境で学んだ経験が、子どもの将来に役立つと考えている。同計画では、各校での人種および経済的偏りをなくし、身体障がい者や移民、ホームレスの子どもを広く受け入れることを目指す。
同計画には①入試に選別基準を設けない高校の制限の廃止②中学校のランキング公開の廃止③中学校および高校の入学申請のオンライン化④ホームレスの子どもの通学促進および市の専門高等学校8校への入学促進⑤多様な文化のバックグラウンドを持つ子ども向けの15校またはカリキュラムの新設、などが含まれる。また学校多様性諮問機関を設立し、市長およびDOE局長に正式な方針を提言する。
DOEはこれまでに、学校の社会経済的な多様性の拡大、移民のための2言語による授業の拡大、身体障がい者受入れの拡大などの方策を講じている。