【5日付DNAインフォ】ニューヨーク市警察(NYPD)の統計によれば、NYPD第90分署管轄下のブルックリン区ウィリアムズバーグで、過去5カ月間に殺人事件が急増している。
今年に入ってから5月28日までに、同署の所轄内では殺人事件で5人が死亡。昨年の同時期は1人、また昨年1年間でも3人だったため、既にその数を超えている。このペースが続くと過去最多を記録した2001年の12人に届くのではと懸念が高まっている。
5人のうち4人は拳銃で撃たれ、1人はバルコニーから突き落とされた。また、4人が麻薬に関連していた。拳銃を使った殺人で麻薬が絡んでいたのは3件、いずれも低所得者向けの市営住宅で発生していた。容疑者が逮捕されているのは3件だった。
同地域での殺人事件急増は、同区北部や市全体で殺人事件が減少している最近の傾向に逆行する。「子どもの葬式に参列するのはもうたくさん」と話すのは、市営住宅の1つ、ブッシュウィックハウスの住民団体会長のロホマ・シップマンさん。シップマンさんは17日に殺人事件撲滅を呼び掛ける行進を企画している。
今年市内で最も殺人事件が多かったのは、同区第67分署管轄地域。今月5日までに10人が犠牲になっている。