みなさんこんにちは。ガリバーニューヨーク店の大塚です。クルマには個車毎に「Vehicle Identification Number(通称VIN)」という車台番号が刻まれているのをご存知でしょうか?
まず、VINは通常17桁の英数字で構成されています(例:4T1BE32KX6U741196 ※70年代以前の車は13桁)。3~9桁目で車種(モデル)とエンジンの型を表していて、11~17桁目が車のシリアル(個車区別)ナンバーです。ただし、不正使用を防ぐために通し番号にはなっていません。
1桁目は製造国(組み立て地)を表しています。1、4、5は米国製、2はカナダ製、3はメキシコ製、Jは日本製、Yはスウェーデン製、Sはイギリス製、Wはドイツ製です。あくまで最終組み立て地が表されているわけで、部品全てがこれらの国で製造されているわけではありません。
2桁目は基本的に製造元(メーカー)のイニシャルを表しています。トヨタはT、日産はN、ホンダはHなどですが、Sにはスズキ、サーブ、スバル、GにはGM系米国メーカー全てなど、同一イニシャルが存在します。スバルは富士重工のFで表記される場合もあります。また、OEM(相手先ブランド名製造)の場合にはどちらのイニシャルでもないものが使われることが多く、レクサスなどハイクラスブランドの場合は親会社のイニシャルが使われます(レクサスはトヨタなのでT、インフィニティは日産なのでN)。車種によって例外も存在します。
10桁目はモデル年式を表しています(発売年式、販売年式とは異なります)。通常、「何年式のクルマ?」というのは、このモデル年式を指します。とはいえ、1桁では9年間しか表せないので、工夫がされています。「Y2K」という単語を覚えていますか? これは西暦2000年のミレニアム年に流行った「Year 2 kilo」を元に、2000年式はY、2001年式は1、2002年式は2、というように2009年まで順を追います(※I、O、Q、Uについては他の数字やアルファベットと混同しやすいために除外されています)。では、2010年はと言うと、Aとなります。2011年はB、2013年はCです。ちなみに99年はX、98年はW、97年はV、というようにアルファベットをさかのぼっていきます。1980年のAが最古で、それ以前はこのカウントの方法は適用されていません。
ただの英数字の羅列ではなく、意味があったんですね。う~ん、深い…。
プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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