【6日付ニューヨーク市発表】ニューヨークのビル・デブラシオ市長と市メディアエンターテインメント局のジュリー・メニン局長は6日、2016から17年のシーズンに56本のテレビドラマが市内で制作されたと発表した。52本だった昨シーズンを抜いて、過去最多を記録した。56本の中には、「ミスター・ロボット」「ビリオンズ」「ザ・アメリカンズ」など人気シリーズも含まれている。
市は7年連続で最多記録を更新。これは従来のネットワークに加え、動画配信サービスの「ネットフリックス(Netflix)」「フールー(Hulu)」「アマゾン(Amazon)」などが独自のコンテンツ制作に力を入れ始めたことに起因する。
市内にあるスタジオの需要も高止まり状態だ。ブロンクス区では、映画・テレビ撮影用の巨大なスタジオ建設計画が進んでいる。17から18年のシーズンも既に「サクセション」「マニアック」などのドラマが市内での制作を発表している。
市長は「今やテレビは新しい黄金時代を迎えている。市内5区全てで撮影が行われており、賃金の高い雇用も増えている」と、同局長は「新記録樹立は喜ばしいこと。ニューヨークの街並みや景色は絵になるだけでなく、その道のプロも多く、市の経済も潤う」と述べ、現状を歓迎した。
エンターテインメント関連事業には約13万人が従事、同業界が市に及ぼす経済効果は約90億ドル(約9900億円)ともいわれている。