【6日付NJドットコム】ニュージャージー州モンマス郡の高校で卒業アルバムが編集されていたことが12日までに分かり、生徒の表現の自由が侵害されたと問題になっている。
同郡ウォールタウンシップは、民主党支持者が圧倒的に多い同州の中では数少ないトランプ支持の町だ。同町にある高校に通う2人の生徒は卒業アルバムを撮影した際、トランプ大統領のキャンペーンTシャツを着用していたが、完成したアルバムの写真は「トランプ」の文字が見えないように画像が加工されていた。また、1年生の学級委員の写真と共に掲載される予定だった同大統領の言葉も、完成したアルバムには載っていなかった。保護者らからは「表現の自由の侵害に当たるのでは」と声が上がり学校が調査、町の教育委員会はアルバム制作を担当したスーザン・パーソンズ教諭を懲戒処分にした。
息子の写真が編集されたというジョー・ベラルドさんは、「停職処分は解決につながらない」としながらも「学校の対応には満足している」と話した。またベラルドさんは「政治観の問題ではなく、写真の編集行為が書籍の検閲に当たらないか懸念しているだけ」と話し、「誰かを傷つけたりしていない以上、表現の自由は守られるべきだ。息子はただ好きな服を着ていただけ」と訴えた。