【14日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】大麻やコカインなど麻薬の「運び屋」をしていたとして13日、NYPDの女性警官が逮捕された。
4月26日から今月1日までの間に4回麻薬売買に関わった疑いが持たれているのは、ナイシャ・ストラウド被告(29)。警官として6年間NYPDに勤務していた同被告は、マンハッタ区ワシントンハイツから同区96丁目まで麻薬を運ぶたびに250〜1000ドル(約2万8000〜11万円)の報酬を受け取っていた。NYPDによると、同容疑者が犯罪に関与しているのではとの疑いが浮上した2015年から、私服警官が捜査を開始。同被告が麻薬を運ぶために使っていた車に覆面捜査官が乗り込んだ際、そうとは知らない同被告は「自分は警官で、警察バッジを見せれば捕まらない」と話していたという。
同被告は容疑を否認しており、弁護人も「警官という、常に世間に監視されている立場にある被告が、自ら違法行為に手を染めたとは到底信じられない」とし、「誰かにだまされた可能性がある」と主張している。マンハッタン地区検事局のサイラス・バンス検事長は「警官による不祥事は世間を欺くものであり、許されない」と厳しく批判した。