【17日付ニューヨークタイムズ】グーグルの慈善事業部門は、「ストーンウォールの反乱」についての口述による歴史記録作成計画に、100万ドル(約1億1000万円)をLGBTコミュニティーセンターに寄付する。ニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員(民主)が18日、発表した。
同事件は1969年6月28日、マンハッタン区ウエストビレッジのゲイバー「ストーンウォールイン」で発生。同性愛者が権利を主張し警官に初めて立ち向った事件として知られている。
同社のウィリアム・フロイドさんが発案した同計画では、事件を発端に、同性愛者への迫害に対する抵抗運動に参加した人たちの体験や歴史的出来事を記録する。また、それぞれの体験を投稿することができるウェブサイトの開設や、計画を共同で行う米国立公園財団による学生向けの教育カリキュラムなども計画している。
同センターは、事件の舞台となったストーンウォールインの向かいにあるシェリダンスクエアに案内所を設置する費用などに200万ドルが必要だとして追加資金を集めている。
ストーンウォールインとその周辺は昨年、米国初となるLGBT国定文化遺産保護地域に指定されている。