【20日amニューヨーク】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は20日、マンハッタン区アッパーイーストサイドのバス停48カ所に、バスの到着までの時間を分刻みで表示する掲示板を設置すると発表した。
サービスの改善を目的に設置される掲示板は、スマートフォンのナビゲーションアプリで利用されるGPS技術を採用する。設置にはニューヨーク市の予算から95万ドル(約1億円)が使われる。レキシントン街と68丁目、3番街と50丁目などのバス停4カ所には既に設置されており、残りも年末までには完了する予定だ。
ダニエル・ガロドニック市議会議員(民主)は、「6歳になる息子を抱えて走っても、バスより早いと思えるときがある」と慢性的なバスの遅延を指摘。「この掲示板があれば、バスを待つべきかどうか判断できる」と期待を寄せる。
同様の掲示板は、市運輸局が600万ドル(約6億7000万円)をかけて2013年から15年の間に225カ所のバス停に設置している。
あるバスの利用者は、「バスがなかなか来ないとき、待ち時間が分かれば時間を有効に使うことができる」としながらも、「同じ予算を使うならバスの便数を増やすべき」と話した。