トランプ氏所有の集合住宅を検査 建物の低評価続く中、就任後初

 【20日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】トランプ大統領が一部を所有するブルックリン区の大型集合住宅が、同氏が大統領に就任して以来初めてとなる検査を、今年の夏に受けることが明らかなになった。同集合住宅は米住宅都市開発省(HUD)による検査で低評価が続いていた。
 同氏が先週公開した財務状況報告書によると、同区イーストニューヨークにある集合住宅「スターレットシティ」の所有権4%を撤回可能信託により保持し、昨年から今年4月までの間に500万ドル(約5億5500万円)以上の利益を得ていた。
 同集合住宅に対する2007年1月のHUDの評価は、100点満点中の89点だったが、09年には77点に落ちていた。同集合住宅の関係者は20日、同年の評価は、ニューヨーク市の要請により、れんが造りの建物の正面部分を市の規定に沿うよう修理したからだと主張していた。しかし、HUDの評価はその後も下落し続け、昨年10月の検査では過去最低の70点だった。
 最大規模の連邦政府助成金を受けた同集合住宅は、46棟5881戸で構成されている。助成金を受けた集合住宅は、HUDの定期検査の対象となり、60点以下の評価を2回受けると助成金を受給できなくなる。

スターレットシティ(photo: Jay Gorman)

スターレットシティ(photo: Jay Gorman)