VRとARのラボを設立 公的資金使った全米初の試み

 【27日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市は27日、ブルックリン区の複合施設、ブルックリン・ネービー・ヤードに仮想現実(VR)や拡張現実(AR)のラボを設立する計画を発表、ニューヨーク大学タンドン・スクール・オブ・エンジニアリングを運営団体に選定した。雇用促進の活動に力を入れているニューヨーク市立大学リーマンカレッジも参加する。同計画でハイテク産業を育成し、向こう10年で500人以上の雇用を創出する予定。
 同計画には市の経済開発公社およびメディアエンターテインメント局から600万ドル(約6億8000万円)の資金提供があり、全米初の公的資金によるVRおよびAR施設となる。リサーチや製品開発を行いベンチャー企業に対する資金供給の道も用意する。発明家、大学の研究員、企業幹部、コミュニティー団体も参加して相乗効果を上げ、また発展途上にあるVRやAR業界で市が世界のリーダーとなるのがねらい。
 リーマンカレッジでは、ニューヨーカーを対象に関連業務に就けるようトレーニングを行う。同施設内に1万5000平方フィート(約1400平方メートル)のスペースを確保し、今年の末までにオープンする予定。

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