報奨金4万ドルに設定 昨年のセントラルパーク爆発事故

 【28日付ABC7】昨年マンハッタン区のセントラルパークで発生し、1人が左脚を切断する重傷を負った爆発事故の早期解決を目指し、ニューヨーク市警察(NYPD)は28日、報奨金の額を4万ドル(約447万円)に引き上げると発表した。
 犯人逮捕につながる情報提供に最高4万ドルが払われる他、事故発生当時に周辺で撮影された写真や映像の提供も呼び掛けている。会見でNYPDのロバート・ボイス刑事部長は、「できるだけ早く犯人を探し出すために報奨金の額を引き上げた」と述べた。
 爆発事故は昨年7月3日、60丁目と5番街近くで発生。コナー・ゴールデンさん=当時(19)=が、岩場から飛び降り着地した瞬間に爆弾が爆発し、左脚に重傷を負った。NYPDは爆発物にタイマーが設置されていなかったことや、人でにぎわっている大通りから50フィート(約15メートル)離れている場所に仕掛けられていたことなどから、テロの可能性は低いと判断し、趣味などで爆弾を作っている人物がいたずら半分で仕掛けたとみて捜査している。
 ゴールデンさんの父親は、「犯人逮捕に尽力してくれているNYPDには感謝している。息子は徐々に通常の生活を取り戻しつつあり、無事大学2年目も終えることができた」と話した。
 同刑事部長によると、これまで20件ほどの情報が寄せられており、NYPDはそれらを基に捜査を進めている。

Dan Phiffer

Dan Phiffer