勤務中の女性警官を射殺 ブロンクス区で5日未明

 【5日付ニューヨークタイムズ】ブロンクス区フォーダムハイツで5日未明、警察車両の中にいたNYPDの女性警官が射殺される事件が起きた。
 勤続12年目で第46分署の犯罪防止班に配属されていたミオソティス・ファミリア巡査(48)は同日午前12時30分ごろ、同区東183丁目のクレストン街に止めた警察トラックの助手席に座っていたところ、近付いてきたアレキサンダー・ボンズ容疑者(34)に、窓越しから拳銃で撃たれた。
 ファミリア巡査のパートナー、ビンセント・メイハー巡査が援助を要請している間、2人の警官がモーリス街を逃走する同容疑者を追跡、同容疑者が拳銃を取り出したため、射殺した。現場に居合わせた通行人が流れ弾に当たり負傷したが、命に別状はないという。
 ファミリア巡査は、同区のセントバーナバス病院に搬送されたが、銃弾を受けてから約3時間後の午前3時37分に死亡が確認された。
 同容疑者は、ニューヨーク州シラキュース市で強盗事件を起こし、7年間収監された後、2013年5月に釈放されていた。同容疑者は一時、マンハッタン区東53丁目のホームレスシェルターに身を寄せていたが、最近はブロンクス区で暮らしていた。ファミリア巡査との接点は確認されていない。

第46分署には祭壇が設けられ、デブラシオ市長やオニールNYPD局長も5日、献花に訪れた(photo: Edwin J. Torres/ Mayoral Photography Office)

第46分署には祭壇が設けられ、デブラシオ市長やオニールNYPD局長も5日、献花に訪れた(photo: Edwin J. Torres/ Mayoral Photography Office)