警官射殺の銃は米南部から 大部分がアイアンパイプライン経由

 【7日付PIX11】ニューヨーク市警察(NYPD)のミオソティス・ファミリア巡査が5日、ブロンクス区で射殺された事件で使用された拳銃がウエストバージニア州で盗まれたものであることが5日までに判明した。また過去数年間に勤務中のNYPDの警官が射殺された事件に使用された拳銃のほどんどが、米南部で入手されたものだった。
 2014年12月20日、ブルックリン区で警察車両に乗っていたウェンジアン・リウ巡査とラファエル・ラモス巡査が射殺された事件で使用された銃はジョージア州で購入されたものだった。また15年10月、マンハッタン区イーストハーレムで容疑者を追跡中のランドルフ・ホルダー巡査が頭部を撃たれ死亡した事件で使用された銃は、11年にサウスカロライナ州で州警察車両から盗まれたものだった。これらの銃の多くは、フロリダとノースカロライナ、サウスカロライナ、バージニア、ペンシルべニア、ジョージアなど16州をまたぐ州間高速道路95号線を経由してニューヨーク州に運ばれるといい、同高速道路は「アイアンパイプライン」と呼ばれている。
 ニューヨーク州検事総局によると、10年から15年に押収された拳銃の90%が、これら6州で入手されたものだったという。

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