【6日付amニューヨーク】ニューヨーク市で相次ぐ自転車を巻き込む交通事故を受け、市民から自転車専用レーンの設置を拡大するよう求める声が高まっている。
過去1カ月間で交通事故に巻き込まれ、命を落としたサイクリストは4人。そのうち1人は市内の自転車シェアサービス、シティバイクを利用していた。これらの事故を受けてNPO法人トランスポーテーションオルタナティブをはじめとする個人や団体は、自転車専用レーンの設置範囲を拡大するよう訴えている。同団体の代表、ポール・スティーリー・ホワイトさんは「事故は全て自転車レーン未設置の道路で起きている。自転車レーンが完備された道路は安全だということが証明されている」と強調した。
自転車レーンが完備されている6カ所の道路で市が行った調査の結果、レーン設置後の3年間で事故が17%減少していることが分かった。また、市内での自転車を巻き込んだ死亡事故数も今年は10件と、13件だった昨年の同時期に比べるとやや減少している。
一方、自転車レーンを設置するには幅員を拡大しなければならないため工事費用がかかるが、ホワイトさんは混雑する地域を最優先に専用レーン設置を急ぐべきだとしている。