【11日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】コロンビア大学は11日、現在手掛けているマンハッタン区西ハーレムのキャンパス拡大計画における経済効果を発表し、地域経済に大きな効果をもたらすと期待が集まっている。
西125から133丁目にかけて建設されるマンハッタンビルキャンパスは17のビルで構成され、2030年に完成する予定。同大学のリー・ボリンジャー学長によると、建設費用だけで約63億ドル(約7140億円)が周辺地域に投資されるという。
10年以上前に発案された際は、地元住民から根強い反発を受けた同計画だが、同大学は2010年、製造業が衰退していた同地域の再開発を地域住民の利害も考慮した上で行うと発表していた。この5年間でマイノリティーや女性、地域の人々が経営する建設会社に約6億ドル(約680億円)を支払ってきた他、1500人の雇用を生み出している。
また新キャンパス完成後には新たに2500人の職員を雇用するのと同時に、住宅補助や教育制度、緑地整備などにも投資して地域の活性化に貢献すると約束している。
同学長は「われわれはキャンパス周辺の地域を豊かにし、経済成長に貢献する義務がある」と話した。