大塚 洋一(Gulliver USA) 車の豆知識 第62回 車のメンテナンス 

 みなさんこんにちは。ガリバーニューヨーク店の大塚です。本日は、日頃生活の足として皆様が愛用しているクルマのメンテナンスについてご説明します。

 クルマというのは、何も問題のないときは快調に走ってくれますが、一度問題が起きればまるで駄々っ子のように全く動いてくれなくなることもあります。子どもでしたら「あれが欲しい!」とか「あれがしたい!これは嫌だ!」など意思表示をしますので、甘やかすか否かということを抜きにすれば、その要求通りにしてあげれば一先ず丸く収まります。しかし、クルマは明確に意思表示をしませんので、素人では何が問題で何を解決してあげればよいのか、皆目見当もつきません。何かが起こってから対処するのではなく、問題を未然に防ぐことが大事なのです。
 さて、皆様は車検以外のメンテナンスは行っていますか? 実は車検だけでは、メンテナンスは万全とはいえません。一例として、最も頻繁に行わなければいけないのが、オイル交換です。エンジンオイルは人間でいう血液のようなもの。人間は新陳代謝で常に血液をきれいに保てますが、クルマは自浄機能がありませんので、定期的にオイル交換をしてあげる必要があります。推奨は3カ月または3千マイル毎で、これを少し過ぎてしまっても直ちに故障するわけではありませんが、オイルが汚れるとエンジンにも負担がかかります。人間に例えると、血液がドロドロの状態だと心臓に負担がかかって心筋梗塞などを引き起こすのと同じです。
 よく「クルマの寿命はどれくらい?」とか「どっちのクルマの方が長持ちしますか?」というご質問をいただきますが、これも人間と一緒で、「『A. ろくに運動もせず暴飲暴食、定期検診も受診しない50歳の人』と『B. 定期検診は欠かさず、早寝早起きで毎朝ランニングをして3食バランスの良い食事をとる70歳の人』では、どちらが長く生きられますか?」という質問と同じです。あとどれくらいかと聞かれると分かりませんが、Bさんの方が長生きするのではないでしょうか。
 その他にもタイヤの空気圧や溝の残り具合の確認は、靴の状態と似ています。靴も底がすり減って溝が無くなっている状態では、雨天や降雪時は滑りやすくなります。極端ですが、そのまま放っておけば靴底に穴が開いて足にけがをしてしまいます。タイヤの空気圧が少ない場合は、クッション性が損なわれているということなので、これもタイヤと足回り(主にホイール)の双方にダメージが蓄積します。靴は毎朝履くときに目に入りますが、タイヤはどうでしょう? クルマに乗る前に確認はしていますか?
 この記事を読んでドキッとした方は、今すぐお近くの修理工場に検査に行きましょう。ガリバーニューヨーク店では、車検以外のメンテナンスも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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