マフィアの一員から動物愛護者に 命救う仕事に情熱注ぐ

 【16日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨークを拠点にする5大マフィアの1つであるガンビーノ一家の元メンバーが動物愛護者に転身し、注目されている。
 命を奪う仕事から一転し、命を救う仕事に従事するのはジェームズ・ジュリアーニさん。歴代のマフィアメンバーが抗争を繰り広げてきたブルックリン区ベンソンハーストにある動物保護シェルターで危険にさらされている動物の保護活動に勤しんでいる。ジュリアーニさんが保護している動物はイヌやネコの他にトカゲ、カメ、鳥類など50以上。中には食用として殺されかけたブタもいる。
 最初は動物保護になど興味がなかったというジュリアーニさん。今では1日18時間働き、夜中にイヌの散歩をするため睡眠も3時間ほどしか取れないが、「命を大切にし、生きていることの喜びを感じられる毎日を過ごしている」と話す。また、「人生全ての情熱をかけられるもの」としてこの仕事に取り組んでいる。
 しかし、保護されている動物の中にはリスやタヌキなど、ニューヨーク市がペットとして飼育することを禁止している種もあり、市当局は近々シェルターの立ち入り調査を行うとしている。

ジュリアーニさんが運営するKeno's Animal Sanctuaryのフェイスブックより

ジュリアーニさんが運営するKeno’s Animal Sanctuaryのフェイスブックより