「男だから」昇進できず 女性教頭の差別か

 【17日付ニューヨークポスト】ブロンクス区の学校に勤める男性教員が性差別を受けたとしてこのほど、ニューヨーク市教育局(DOE)を相手取り訴訟を起こしている。
 トルーマン高校で教鞭を執るジェームズ・マキンストリーさんは、同校のエリカ・ファシロンガ教頭からたびたび「男性だから」と差別されてきたと主張している。報告書によると、同教頭は「男性は女性に従うべきだ」「女性と男性はコミュニケーションの取り方が異なるため、あなたと私は一生分かり合えない」などと発言したという。マキンストリーさんは教頭になることを望んでいたものの、過去3人にわたって女性教員が教頭に選ばれ、自分は面接を受ける機会すら与えられなかったと訴えている。
 マキンストリーさんは4月に訴えを起こしたが、一度却下され、訴訟を起こしたとの理由で降格させられたという。この判断を不服としたマキンストリーさんは再度訴訟に踏み切り、これまで受けた精神的被害などに対する損害賠償金200万ドル(約2億2000万円)をDOEに求めているが、DOEの弁護士らは現在、必要な書類を期限内に提出しなかったとする報告書をまとめており、今回の訴えも却下される可能性が高い。

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