【18日付DNAインフォ】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は18日、17日にマンハッタン区で起きた地下鉄の線路火災を受け、新たな清掃機の導入と利用者が地下鉄内で飲食できるものの制限を検討していると発表した。現在、線路に落ちたごみを取り除くための2台の清掃機を試験運用中で、線路の清掃回数を増やすために新たに12台の清掃機も注文したという。
同火災は地下鉄A、B、C、D線の145丁目駅近くの線路で17日午前7時25分ごろ発生、9人の負傷者を出した。
MTAのジョー・ロタ局長は、「線路に捨てられたごみが、火災の原因と考えられる。線路火災を防ぐには、地下鉄網からごみをなくすことだ」と訴えた。
地下鉄の駅と車内での飲食を全面的に禁止する可能性について質問を受けた同局長は、アンドリュー・クオモ州知事の非常事態宣言を受け、「車内での飲食を禁止する食品と許可する食品の選別、地下鉄利用者を対象とした啓発プログラムなどの案を織り込んだ『MTA改革計画』を起草中だ」と答えた。
ニューヨーク市では昨年、約680件の線路火災が起きていたが、1981年と比較すると、約90%減少している。