100歳超えのカメ失踪 希少種目当てに窃盗か

 【18日付amニューヨーク】17日、クイーンズ区の動物施設で飼育されていた希少種のカメが何者かによって盗まれた。
 消えたカメはケヅメリクガメのミレニアムで、ダグラストンのアリーポンド生物学センターで10年ほど前から飼育されていた。同センターはアリー・ポンド・パークやその周辺の生態系の保護に取り組む施設で、同日午後4時15分ごろ、普段飼育されている檻の中にミレニアムの姿がないことを職員が発見した。カメがいなくなったと通報を受けたNYPDの警官がすぐに同センターに駆け付け、捜査を開始。体重90ポンド(約40キログラム)以上、推定年齢も100歳を超えているミレニアムは地域の子どもたちからも人気者だったため、「できるだけ早く私たちの元に帰ってきてほしい」と同センターの職員は話している。
 ミレニアムが飼育されていた檻は施設の外に設置されており、檻にはこじ開けられたような跡があった。ケヅメリクガメは希少種で、世界で3番目に大きいカメということもあり、NYPDは脱走したのではなく、同センターが閉館した後に何者かが盗んだ可能性が高いと推測。現在、防犯カメラの映像を分析し犯人の特定を急いでいる。

左がミレニアム。アリーポンド生物学センターのインスタグラムより

左がミレニアム。アリーポンド生物学センターのインスタグラムより

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