【19日付ABCニュース】ニューヨーク州サフォーク郡警察のティモシー・シニ本部長は19日、国際的犯罪組織マラ・サルバトルチャ(MS-13)のメンバー15人以上を、殺人および武器や麻薬の所持の疑いで逮捕したと発表した。
15人のうち6人は未成年で、殺人に関与した疑いで逮捕された。今年4月に同郡セントラルアイスリップの公園で高校生を含む4人の男性を殺害した4人も逮捕者の中に含まれている。
この他、同郡ブレントウッドを歩行中の十代の少女2人が、なたや野球のバットで襲われ殺害された昨年9月の事件に関与した疑いで、4人のメンバーが今年3月に起訴されたが、有罪が確定した場合、死刑判決を受ける可能性がある。ただし州では2004年から死刑は廃止されており、判決は死刑でも減刑され終身刑になる。
昨年9月以降、セントラルアイスリップおよびブレントウッドで11人が殺害されていることから、同警察はMS-13を対象とした徹底的な取り締まりを続け、これまでに組織のメンバーと疑われる160人以上を逮捕している。逮捕者の中には、複数回にわたり逮捕された者もいた。
MS-13は、1980年代半ばに中米エルサルバドルで起きた内戦からロサンゼルスに逃れてきた移民により構成された非行グループから始まったものと考えられている。MS-13は現在、中米の数カ国および全米に数万人のメンバーを擁する巨大組織に膨れ上がっているとされる。