【23日付NY1】約50年前に紛失した戦傷軍人に与えられるパープルハート勲章が23日、持ち主の家族の元に戻った。
ブロンクス区に住んでいたバーナード・マクナマラさんは、第二次世界大戦に従軍して負傷し、パープルハート勲章を授与された。しかしこの勲章は1960年代に紛失したまま行方が分からなくなっていた。
「われわれがこの謎を解き明かした」と発表したのは、ニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員(民主)。同勲章はロックランド郡ナイアックで10年以上も前に見つかった。勲章には「1943年 B・J・マクナマラ」の刻印が施されており、同議員の事務所が持ち主探しに乗り出したが、同姓同名が多く時間がかかった。やっと当人にたどり着いたが、マクナマラさんは1975年に亡くなっていた。
「とても信じられない。感謝の気持ちでいっぱいだ」と話すのは息子のブライアンさん。娘のキャサリン・ビロングさんによると、ナイアックに住んでいた母親は、子どもたちに勲章を付けて外で遊ぶことを奨励していたという。それが紛失につながったとして勲章は現在、ビロングさんの家の壁に大切に飾られている。