地下鉄の遅れ6万7000回 5月の統計発表

 故障や遅延やなどが常態化し、「緊急事態」とされるニューヨーク市の地下鉄。週日の遅延が今年5月の1カ月間だけで6万7000回以上にも及んでいたことが明らかになった。ニューヨーク州都市交通局(MTA)がこのほど発表した。
 5万件だった昨年の同時期と比べて33%の増加。2013年の同時期と比べると倍増していた。週末の遅延は過去数年で増加傾向だが、昨年の同時期と比べると減少していた。混雑による遅延は2万7000件。4年前の同時期と比べて4000件増加していた。線路や信号などの機能不全による遅延は全体の25%だった。
 開通して1世紀以上経つ地下鉄は老朽化とともに、近年の人口増加に対応していないと指摘されている。

photo: 本紙

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