【24日付ニューヨークタイムズ】ハドソン川で婚約者を故意に溺死させた疑いで起訴されていた女が24日、司法取引により罪を認めた。
アンジェリカ・グラスウォルド被告(37)は2015年4月19日、バナーマン島からの帰り、婚約者のビンセント・ビアフォアさん=当時(46)=が乗っていたカヤックの排水プラグを故意に外したとされる。当日は波が強くカヤックは転覆し、救命胴衣を着ていなかったビアフォアさんは溺死した。同月29日、ビアフォアさんに花を供えるために同島に戻った同被告は、捜査官から質問を受け、翌日逮捕された。ビアフォアさんは2件の生命保険に加入しており、同被告は25万ドル(約2800万円)の保険金の受取人になっていた。
同被告は取り調べ中、「彼が死ぬと思うと気分が良かった」と話していた。同被告の弁護士はこれについて、「同被告はラトビアからの移民で言葉の壁があった」「捜査官に自白を強要された」と主張していた。
同被告は第2級殺人罪で起訴され、終身刑を受ける可能性があったが、罪を認めたことで過失致死罪となり15カ月から4年の実刑に減刑される。逮捕後、既に27カ月間拘留されていることから、今年末に釈放される見通し。
量刑言い渡しは11月1日の予定。