行方不明の88歳、遺体で発見 認知症で徘徊の末か

 【26日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブルックリン区で17日から行方不明となっていた88歳の女性が25日、自宅アパート向かいのビルの屋上で死亡しているのが見つかった。
 同区バスビーチに住むメリー・ジョイス=ボンシグノアさんは認知症を患っており、行方不明になってから家族や友人が張り紙をするなどして行方を探していた。娘のマリー・メイソンさんは、「知らせを受けて体の力が一気に抜けた」と肩を落とした。ジョイス=ボンシグノアさんは、普段からよく近所を徘徊していたという。「何度もアパートに連れて行ってあげた。今回助けてあげられなかったことはとても残念」と話すのは、近所に住むサマンサ・ファサネロさん(24)。「自宅があるビルと間違って入ってしまったのでは。屋上に出たものの、扉の鍵が掛かってしまい、降りて来られなかったのだろう」と隣人の死を悼んだ。
 友人のティム・ハガティさんは、「敬虔なクリスチャンだった。今ごろは天国にいるに違いない」と故人をしのんだ。
 遺体発見時、ジョイス=ボンシグノアさんは既に倒れて動かなかったという。遺体に外傷はなく犯罪に巻き込まれた可能性は低いが、NYPDは死因の特定を急いでいる。

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