動物の排泄物などに含まれる腸球菌が多く検出されたため閉鎖されていたニュージャージー州の海水浴場が7月27日、再開した。
閉鎖されていたのはドルセット通りやニューヘイブン通りに近いベントナービーチ、ミズーリ通りやペンシルベニア通りに近いアトランティックシティビーチなど。地元メディアによると、アトランティック郡やオーシャン郡を中心に15カ所以上、川沿いの遊泳区域や入り江も含まれていた。
同州は、海や川などで同菌の数値が基準値以上検出された場合は「人体への影響が懸念される」として注意勧告を出している。閉鎖された全ての場所から検出された同菌の数値は、同州が定める基準値を超えていた。
注意勧告が出された場所では翌日にも検査を行う規定があり、その際に同菌の数値レベルが改善していなかった場合は閉鎖となる。今回閉鎖された場所も25日に行われた水質検査で同菌の数値が極めて高かったため、立ち入り禁止となっていた。
同州環境保全局では、降水量が多い今年は動物の排泄物が海や川などに流れ込み、菌が繁殖しやすくなったとみており、各施設の水道管などを清潔に保ち、繁殖が進まないよう対策を講じている。