【7月27日付ニューヨーク1】ニューヨーク市議会の土地利用委員会は7月27日、マンハッタン区ミッドタウンイーストの土地利用規制見直し条例案を承認した。
同条例案では、同区ミッドタウンイーストの73ブロックで土地利用規制の見直しを行い、周辺の地下鉄駅の改修工事にかかる資金を提供することを条件に、規制で定められた高さを超えるビルの建設を開発業者に許可する。開発業者は、許可された高さの高層ビルを建設するに当たり、周辺の建造物から空中権を購入することになる。
同計画により市は、各売り上げから1平方フィート(約0.1平方メートル)当たり最低61ドル50セント(約6800円)を受け取ることとなり、これを公共施設改善計画に投資する。
同計画には、私有公園や広場の建設や、グランドセントラル駅に近い東43丁目を「歩行者に優しい通り」とすることなどが含まれている。土地利用規制の見直しは、マイケル・ブルームバーグ前市長就任当時から数年間にわたり進められていたが、前市長の任期終了前に同様の案が否決されていた。
8月初旬に市議会で投票が予定されており、同委員会から承認を得たことから可決される可能性が高い。