【7月31日付DNAインフォ】マンハッタン区2番街を通る地下鉄Q線(通称2番街線)の開通で、ヨークビルなど沿線の不動産に海外、特に中国から注目が集まっている。
長らく地下鉄工事で道路の封鎖や工事現場の粉じんなどに悩まされていたアッパーイーストサイドは、現在は落ち着きを取り戻している。不動産会社ケラー・ウィリアムズ・トライベッカのセス・レビンさんは、「以前はこれほど人気はなかった。Q線が延長されたことは大きい」と話す。
値段も魅力の1つで、新築アパートで1平方フィート当たり1500ドル(約17万円)程度。ミッドタウンの2500ドル(約28万円)よりはるかに安い。「この地域はさらに発展する。もっとぜいたくなアパートや高級小売店、レストランも増えていく」とレビンさんは予測する。
マグナム・リアル・エステートの社長、ベン・ショウルさんは「今夏は今までになく活況」と言う。海外投資家からの購入も衰えを見せず、同区の不動産は依然として安全資産だからだ。ここ10年ほど同区の不動産を買い漁ってきた中国人投資家は、より市場の動向に詳しくなってきている。「10年後を考えると、これほど有望な投資物件はない」とショウルさんは話している。