【1日付NBCニューヨーク】マンハッタン区で営業する無免許のクリニックで臀部に整形手術を受けた女性が7月27日、死亡していたことが分かった。
死亡した女性は、ハーレムに住むラテシャ・バイナムさん(31)で、2人の子どもの母親。警察によるとバイナムさんは先月15日、東21丁目にある同クリニックに行き、臀部にシリコンの注入を受けたが、数時間後、めまいがして胸が締め付けられるようだと救急車を呼んだ。同区内の病院に搬送されたときには既に意識がなく、生命維持装置がつながれ、後に病院で死亡が確認された。
バイナムさんの家族は、ジャック・ヤンコビッチ弁護士を雇い、手術を行った医師に対し10億ドル(約1100億円)の損害賠償を請求する考えだ。巨額な請求額は、無免許医師による医療過誤の問題を広く知らせるためだという。家族は、「資金がなく正式な治療を受けられない女性を誘惑して闇市場で営業し、シリコンの毒を注入した」と訴えている。
同弁護士は、医師の氏名を明らかにしていないが、近くのファストフード店を待合室代わりに使い、看護師と称する女性が現れて患者をクリニックに案内していたという。