NY市内5区に授乳ブース登場 母乳育児の促進がねらい

 【2日付ニューヨーク市発表】世界母乳育児週間(8月1日から7日)に当たる2日、ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は、市内5カ所に初となる授乳ブースを開設したと発表した。
 新しい授乳ブースは、マンハッタン区のハーレム・ホスピタル・センター、クイーンズ区のクイーンズ・ホスピタル・センター、ブロンクス区のブロンクス動物園、スタテン島のスタテン島子ども博物館、ブルックリン区のブルックリン子ども博物館の各区1カ所。DOHは、無料で快適に搾乳や授乳ができる場所を提供することを目的に取り組みを進めてきた。
 授乳ブースは幅4フィート(約1.2メートル)高さ8フィート(約2.4メートル)で、ベンチやテーブル、搾乳器を充電できる電源コンセントが備わり、ドアには鍵が付いている。
 授乳ブースの開設は、市で母乳による育児を促進するために市議会でロバート・ E ・コーネギー議員(民主)が提案し、ビル・デブラシオ市長が2016年8月に署名成立した条例により実現した。
 母乳で育てられた子どもは、乳幼児突然死症候群(SIDS)や2型糖尿病を患う可能性が低下するとされ、母親も、乳がんや卵巣がん、2型糖尿病にかかる可能性が低くなるという。
 DOHのメアリー・バセット局長は、「母親が快適に授乳できる空間を提供できて喜ばしい」と述べた。

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