夫の死から2年後に出産 殉職したNYPD警官の未亡人

 【7月28日付NYPDニュース】約2年前にブルックリン区で殉職したNYPDのウェンチアン・リウ巡査=当時(32)=の妻、サニーさんが7月25日、マンハッタン区のウェイルコーネル病院で女児を出産した。
 2014年12月20日、リウ巡査は同僚のラファエル・ラモス巡査=当時(40)=と共に見回り中のパトカーの中にいたところを、イズマイル・ブリンスリー容疑者=当時(28)=に射殺された。同容疑者は、その後自殺している。
 日頃から、子どもを作ることを望んでいたサニーさんは、リウ巡査が亡くなるとき、精子を冷凍保存したいと希望した。その精子を使って人工授精に成功し、事件から約2年後、無事に出産した。出産にはリウ巡査の父ウェイタンさんと母シウヤンさんも駆け付け、孫の誕生を祝った。女児はアンジェリーナと命名された。
 サニーさんは、リウ巡査が亡くなる夜、女の子を授かる夢を見たという。妊娠したことが分かると、すぐさま友人に「女の子を産む」と伝えた。友人は「調べてみなければ分からない」と言ったが、「調べなくても分かる」と断言し、実際に夢が現実になった。
 サニーさんは出産後、「娘に父親はヒーローだったと伝える日を心待ちにしている」と語った。NYPDも、リウ巡査の魂が受け継がれることを喜び、アンジェリーナちゃんをNYPDの「ビッグ・ブルー・ファミリー」の一員として迎え入れた。

サニーさんとアンジェリーナちゃん(photo: nypdnews.com)

サニーさんとアンジェリーナちゃん(photo: nypdnews.com)