プラザホテルでセクハラ日常化 女性従業員らが提訴

 【9日付CBSニュース】ニューヨーク市のランドマークとも呼ばれるプラザホテルでセクシャルハラスメントが日常的に行われていたとして、女性従業員2人と元従業員4人が、同ホテルを所有するサハラグループと、ホテルを経営するフェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツに対し損害賠償を求めてブロンクス区地方裁判所に提訴した。
 訴状によると、同ホテルではセクハラ行為を許容する「文化」が従業員の間に広まり、きらびやかなイメージとは裏腹に女性従業員らがたびたび被害に遭っていたとされる。
 原告の1人、ダナ・ルイスさんは、ホテル内のカフェ、パームコートのマネージャーにコートチェック室に連れ込まれ、無理やりキスされたと話す。ルイスさんは抵抗し、すぐにその場を逃れたが、2度も同室に連れ戻された。また、ベロニカ・オースーさんは「みだらな言葉や罵声を浴びせられた他、体を触られたこともある」と話す。クリスタル・ワシントンさんも「1週間に3度から4度ほど胸をつかまれることがある」と訴えており、問題の深刻さがうかがえる。
 原告側はこれまでも経営陣に対し文書で訴えを起こしていたが、全て無視されていた。

セクハラ行為の舞台となった同ホテルのカフェ、パームコート

セクハラ行為の舞台となった同ホテルのカフェ、パームコート