【14日付DNAインフォ】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は11日、市で今年最初の西ナイル熱患者が発生したと発表した。発症したのは50歳未満の市内在住者。既往症があったことから重体で、マンハッタン区内の病院に入院中。
同ウィルスは蚊が媒介するが、市内で西ナイル熱のウィルスを持った蚊が多数見つかったとしてDOHは感染拡大を懸念、市民に予防策を講じるよう注意喚起した。
この夏初めに保菌蚊が発見されたのはスタテン島で、DOHの調査ではこの時期としては最多数の337匹の蚊に同ウィルスが確認されている。
DOHのメアリー・バセット局長は声明文の中で、「虫除けの薬を使用したり、外出時に腕や足の露出を避けたり、溜まった水を捨てたり、網戸を使ったりして蚊に刺されないようにしてほしい」と呼び掛けた。さらに、「西ナイル熱のウィルスを全くなくすことはできないが、感染者数を減らし、命を救うことは可能だ」と強調した。
市内で西ナイル熱ウィルスが最初に発見されたのは1999年。以降、317人が発症し、そのうち38人が死亡している。毎年、3から47人が西ナイル熱を発症する。病状は、熱、頭痛、疲労感などで、インフルエンザの症状に似ている。