【11日付ニューヨーク・ワン】運転手やサイクリスト、歩行者が共に利用できる道路がニューヨーク市に初めて登場した。
市の新しい取り組み、シェアードストリート(共有道路)が導入されたのは、ブロードウェーの24丁目から25丁目の間。車で共有道路を走行する際、ドライバーは速度を時速5マイル(約8キロメートル)に落とすよう義務付けられているため、歩行者やサイクリストが同時に歩いたり走ったりしても安全性が保たれる。
シェアードストリートのコンセプトはすでにペンシルベニア州ピッツバーグ市やスペインのバルセロナ市でも導入されており、今月中にチャイナタウンにあるモットストリートにも試験的に設置される。
市は数年前から歩行者やサイクリストの安全を守る取り組みの一環としてバイクレーンの設置などを急ピッチで進めてきたが、一方で、「運転しにくくなった」など不満の声が運転手から上がっていた。シェアードストリートはその解決策として企画。市交通局のポリー・トロッテンバーグ局長は「歩行者、サイクリスト、運転手全てのニーズに応えるものだ」と話した。市は今後、シェアードストリートを残り4区にも設置することを検討しており、具体的なプランは今秋以降に発表される見通し。