【16日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】タクシードライバーとして長年働き、同僚や乗客に愛された運転手がタクシーの車内で死亡、18時間後の9日、発見された。12日の葬儀には同じタクシー会社に勤めていた仲間が地元のみならずカナダやヨーロッパからも駆けつけ、500人以上が参列した。
59歳で亡くなったメハリ・ボクレジオンさんは8日午後12時34分ごろ、休憩を取ろうと、ソーホーにあるタクシー用停留所にイエローキャブを停めた。停留所には1時間しか停車できない決まりになっていたが、ボクレジオンさんは就寝中に心臓発作に襲われ、死亡したとみられる。ボクレジオンさんが帰宅しないことを不審に思った妻と弟がGPSを使って行方を追っていたときに「タクシー内で寝ている運転手が動いていない」との通報が通行人から入り、現場に駆けつけたNYPDがボクレジオンさんの死亡を確認した。
ボクレジオンさんは1973年、アフリカ北東部にあるエリトリアから米国に移民、91年からブルックリン区のタクシー会社に運転手として勤務していた。
ボクレジオンさんのおいのハベン・ヤメネさんは、「子どもからお年寄りまで誰に対しても親切で、みんなに愛されていた。突然のことで信じられない」と話した。