【15日付amニューヨーク】バージニア州シャーロッツビルで12日、集会に集まった白人至上主義者やネオナチの支持者らと反対派の間で激しい衝突が起き、複数が負傷し1人が死亡した事件を受け、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は15日、州が定めるヘイトクライム法を拡大する法案を提出した。
既存する同法では、人種や肌の色、性別、宗教、国籍、年齢、身体障がい、性的指向などに基づき、犯罪のターゲットとされる者たちを保護するが、同法案では、これらの者を対象として暴動を起こした者または扇動した者も、重罪として罰せられることになる。
同知事は、「シャーロッツビルで起きた醜い出来事は二度と繰り返されてはならない。ニューヨークでは、われわれは団結しあらゆる種類の憎しみに対して立ち向かう。この法案はニューヨーカーを保護すること、またコミュニティーに暴力と差別が入り込む余地はないとの明確なメッセージを送ることになる」と述べた。
同知事はまた、人権法の保護の対象に、公立学校の生徒に対する差別を追加する修正案を提出している。14日には、コミュニティーセンターを爆破することを目的に爆弾を製造した者への罰則を厳格化する法案に署名している。