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【23日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブルックリン区の高位裁判所は21日、男子生徒と性的関係を持った疑いで起訴され、これを認めた元高校教師の女に、75万ドル(約8200万円)の支払いを命じた。
エリン・セイヤー元被告(41)は2011年、同区ミッドウッドのジェームズマディソン高校に通っていたケビン・エングさん=当時(16)=に大麻を与え、車の中や教室で性的関係を持ったという。元被告は第3級強姦罪で起訴され、4年の実刑判決に直面していたが、14年に罪を認め減刑となった。元被告は、10年間の保護観察処分を命じられ、教員免許ははく奪となり、レベル1の性犯罪者として登録された。
刑事裁判が係属中だった12年、エングさんの母モーリーンさんは、市教育局(DOE)および元被告を相手取り、1000万ドル(約11億円)の損害賠償を求める訴えを起こした。裁判所は昨年DOEに対する訴えを棄却したが、今回元被告に、懲罰的賠償として25万ドル(約2730万円)を、また補償的賠償として50万ドル(約5470万円)をエング親子に支払うよう元被告に命じた。
民事裁判で元被告は弁護士を立てず、ほとんど出廷しなかったという。今回の判決はニューヨーク州の教師による性的暴行に対する賠償金支払い命令で最高額となった。
同校では09年に、酒に酔った女性教師2人が、教室で性的関係を持っていたところを用務員に見つかる事件があり、「欲情した犬の高校」と呼ばれていた。
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