【24日付amニューヨーク】ニューヨーク市議会のマーク・レビン議員とカルロス・メンチャカ議員(共に民主)は24日、米移民税関捜査局(ICE)および米税関国境警備局(CBP)の捜査官は、不法移民の逮捕や強制送還執行の際にボディーカメラを着用することを義務付ける法案の可決を求める記者会見を市庁舎前で開いた。
同法案は先にアドリアノ・エスパイヤ連邦下院議員(民主)とイベット・クラーク連邦下院議員(民主)が逮捕時の透明性を高める目的で提出、記者会見で両市議会議員は、連邦議会とトランプ大統領に対して同法案への迅速な対応を求めた。両議員は、逮捕時にICE捜査官が移民を手荒に扱ったり、犯罪を犯す危険性のない移民も強制送還の対象とされていたりする現状を糾弾、「移民は尊厳をもって扱われるべき」と訴えた。
バラク・オバマ前大統領はICEに対し、罪を犯した移民だけを取り締まりの対象にするよう命じていたが、トランプ氏はこの方針を変更。昨年の同時期と比べて不法移民の逮捕は全米で38%増加している。同氏は先ごろ、ICE捜査官を1万人増員すると発表している。